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翻訳会社の売上と利益
1)「全企業52社の平均値」と「粗利益」
「TKC経営指標・平成18年度版」(*注1)をもとに、翻訳会社の経営分析をやってみましょう。
「TKC経営指標」とは、株式会社TKCが発行する財務分析資料のことで、そこには、全国の税理士事務所の顧問先企業22万社から上がってくる膨大な量の決算書をもとに、分析された財務データが満載されています。
各業種ごとに詳細な数字を使って分析されており、中小企業が、同業他社の財務内容と自社のそれとを比較検討できるようになっています。
翻訳業(著述家業を除く)のページには、52社(内黒字企業27社)の財務分析データが掲載されていました。
「全企業52社の平均値」 と 「内27社の黒字企業の平均値」という2つのデータがありますが、「全企業52社の平均値」から見ていきましょう。
| 全企業平均(52社) 平均従業員数 7.7名 |
| 項 目 |
金額(千円) |
純売上高に
対する比率 |
備 考 |
| 純売上高 |
98,368 |
100.0% |
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| 売上原価 |
49,093 |
49.9% |
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| 売上総利益 |
49,275 |
50.1% |
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| 販管費 |
45,259 |
46.0% |
内役員報酬 10,794 |
| 営業利益 |
4,015 |
4.1% |
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| 営業外収益 |
799 |
0.8% |
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| 営業外費用 |
723 |
0.7% |
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| 経常利益 |
4,092 |
4.2% |
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まずは、言葉の意味から説明していきます。
「売上原価」・・・翻訳会社の場合、売上原価=外注費と考えてまず問題ないでしょう。
「売上総利益」・・・純売上高から売上原価を差し引いたもので、一般的には「粗利(荒利でも正解)」と呼ばれています。
1個60円で仕入れたタワシを100円で売ったスーパー(小売業)は40円の「粗利」を得たことになります。
製造業の場合、30円で仕入れた原材料を加工して100円の製品にして売れば、70円の「付加価値を創造した」ことになります。
「付加価値」の学問的定義はともかく、市場価値が30円でしかない「原材料」を仕入れ、社内で加工を施し、市場価値100円の製品にしたわけですから、その会社は70円分の価値を創造したわけです。
これを上記の翻訳会社の場合にあてはめれば、外注翻訳者から仕入れた「翻訳」に社内で加工を施し、製品価値を2倍に創造して売ったことになります。
(*注1)株式会社TKC
全国の会計事務所に対し、情報サービスを提供している東証1部上場企業。大型コンピュータを全国の税理士事務所とオンラインでつなぎ、経理事務を一手に引きうける、いわば経理のプロのための計算情報センター。
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